会社のトイレでわたしは尻の穴の確認をしている。
お尻に難を抱えて十数年。大は1日1回と心に決めて生きている。
ありがたいことに物心がついてから便秘になったことがない。毎日毎日快便だ。しかしながらそんな活発な腸に付き合いきれずお尻の穴は悲鳴を上げていた。素晴らしい腸を持ってしまったがばかりに人の倍お尻の穴に負担をかけている。
その結果わたしは若くしてお尻を患った。なので大は1日1回が限界というわけです。
そんな感じで制限してきたのに。ここ最近腸が絶好調にフル稼動している。日に2度行かなくては腹が爆発しそうになる。でも行くとお尻が爆発する。２つの爆弾を抱えて仕事をこなす。頭は下半身のことしか考えられない。冷静になろうと席を立つも狭い職場のためトイレに籠るしか逃げ場がない。しかしトイレに行くとしたくなる。
というわけでわたしはお尻と対話し、行けるかどうかを確認している。頼むから耐えてくれ、いやもう限界だ座るだけで裂けそうだ、でももうそこまで来ているよ、いやいや、なんとか…よし、いくか。
ありがとう、おしりさん。
さようなら、おしりさん。
