ハッピーエンド

不安が爆発するのを回避するためのもの

感想

竜とそばかすの姫

 

感想(ネタバレ)

映像と音楽、キャラデザはとにかく良かった。観に行くべきか悩んでいるなら見に行くことをおすすめする。この映画の見どころは映像と音楽だと思う。

ストーリーは母の死を受け入れられない女子高生が仮想世界を通じて自分と向き合い成長していくという感じです。

仮想世界と現実世界を行ったり来たりする。突然仮想世界へ行くから何してるのかわからなくなって途中から置いてかれる。ディレクターズカットかな?というくらい話が飛ぶ。しかし演出や映像が美しいのでそこだけ観てればいい。

フィクションにしてもそれはないだろうということが頻発するので感情移入ができない。エスパーかストーカーなのか?というくらいになんでも知ってる幼馴染や窓から見えた景色だけで場所を特定できる同級生、女子高生が睨むだけで逃げちゃう虐待お父さん。

丁寧に描いて欲しい人物の心の動きが描かれてないのでよくわからない。ベルと竜が惹かれ合ったのは何故?すずと父親の確執の理由は?わからないままストーリーがどんどん広がっていく。広がっていくけどまとまらない。すずの気持ちがわからない。逆にそこは別にどうでもいいというシーンがだらだら続く。同級生の告白シーンが長かった。ベルよ、早く歌ってくれ!ベルが歌えばなんとかなる!と何度も思った。中村さんは本当に素晴らしい。

すずのお母さんは元々合唱団のメンバーだったのかな?合唱団の方たちのすずに対する接し方が素敵でした。

 

ぼくらのウォーゲームを観て細田監督のファンになりました。仮想世界の描き方がとても好きで今回も楽しみにしていました。映像と音楽、仮想世界の雰囲気や演出は本当に美しくて素晴らしかったです。ストーリーさえ良ければ…。脚本どうにかしてほしい。脚本家さん戻ってきてほしい。