ハッピーエンド

不安が爆発するのを回避するためのもの

思い込み

小学生の頃、学校で飼育していたうさぎにそのへんで摘んだ草をあげるのが好きだった。休み時間のたびにうさぎ小屋へ行き学校内に生えている傘をぶちぶち引っこ抜きうさぎへ食べさせていた。うさぎたちは飢えていたのかわたしが持ってきた草をものすごい力で引っ張りむしゃむしゃ美味しそうに食べてくれた。当時のわたしは「この子たちはわたしが生かしているのだ!!」という謎の使命感を持っていた。今になって調べるとうさぎには与えてはいけない植物があり、わたしが与えていたものはそれに該当していた。わたしの使命感と無知がうさぎを苦しめていた可能性がある。

わたしには相手にとって良いことをしているという思い込みが強く出る傾向が多々ある。普段はいろいろと調べてから行うようにしているのだが使命感が生まれた途端に周りが見えなくなってしまう。後で考えてみればそんなことを相手は望んでいない、むしろ迷惑に思っていたということばかりで思い出すと恥ずかしくなり脳内にある二度と思い出したくない事フォルダへ移動する。たまに思い出してしまい傷心する。これからの人生でこの思い出が増えないよう、不要な使命感と無知はわたしにとって最大の敵だということを確認するためにここに記します。